10年で3倍!40代男性と20代女性の結婚 年の差婚が急増 本当か?

 

 2015年ゴールデンウィーク真っ只中の5月1日に、衝撃的なニュースがネットメディアを駆け巡りました。それは「40代の男と20代の女の結婚が激増 全体に占める割合が3倍に」というもの。

 

 ニュースのネタ元は、都内の某結婚相談所。同所が行った調査によると”10年前は全体の15%に過ぎなかった「11歳以上差」の年の差婚が、現在はなんと46%!実に3倍に増加している”そうです。

 

 婚活中の40代男性にとっては、「チャンス到来」と諸手を挙げて大喜びしたい話でしょう。40代の婚活サービスを主催している私にとっても決して見逃せないニュースです。

 

 ということで、本記事では、政府機関がおこなっている調査結果を検証材料にして、“40代の男性と20代の女性との年の差婚が激増している”というニュースの真相に迫りたいと思います。

 

この記事の著者:青木一郎

40代婚活サービス主催 青木一郎

ベストセラー「40歳からのモテる技術」の著者&中年専門の婚活コンサルタント。40代の婚活に最も精通していると自任している。自身も49歳で24歳年下の女性と結婚した。

 

ニュースの内容

 

 くだんのニュース、アルファモザイクなどのNEWSまとめサイトが取り上げて、ソーシャルメディアで大々的に拡散されました。改めて以下に引用しますと

 

近年、20代女性とアラフォー男性の“年の差婚”“年の差恋愛”が増えている。 結婚相談所・株式会社A(←実際は、実名で報道)が行なった「結婚に関するアンケート」によると、10年前は全体の15%にすぎなかった「11歳以上差」の結婚が、 現在はなんと46%! 実に、3倍も増加しているのだ。

 

 

 これが世間一般の結婚のあり方をストレートに反映しているなら、大、大、大ニュース!

 

 そこで「どのくらい普遍性があるのか?」詳しいことを更に知りたいところです。例えば、「回答者の年齢や特性は?」「調査対象は何人なのか?」などなど。しかし、それらを知る手がかりは何もなし。肝心な調査対象に関する記載が一切ないのです。

 

 そこで、この調査結果がはじめて公表された(であろう)2009年の記事をネットから探り出してみると、ありました・・・

 

調査は今年7月末から8月頭にかけて、20代から40代の女性154名を対象に実施され「女性の結婚相手に求める希望年齢」を尋ねた

 

2009年10月5日8:30配信 by TechinsightJapan

 

 

 えっ、たった154人の調査? しかも記事を読み進めると「年の差婚が10年で3倍になった」というのは、154名のアンケート調査ではなく、ネタ元の結婚相談所が自社の会員で成婚に至ったカップルを調べた結果だという(出典:2009年10月5日8:30配信 by TechinsightJapan)。

 

 データーの出処が何とも頼りない。そして「怪しさ」さえ感じる内容です。なぜなら、最も信頼できる政府筋の調査結果と大きく異なるからです。

 

 厚生労働省の年の差婚に関する調査結果

 

 厚生労働省は「人口動態調査」と題して、出生・死亡・婚姻・離婚などの大規模調査を5年毎に実施しています。その調査の中で結婚したカップルの年齢差に関して調査を行っています。これは各市町村に提出された婚姻届の全件数を集計しているので、まさに実態そのものをストレートに表しているといえるでしょう。

 

 くだんの結婚相談所と同じ2009年に人口動態調査は行われていないので、最も近い2010年の調査結果を示しますと、

 

婚姻総数566,978件に対して、男性が7歳年上(これが年齢区分の上限)は86,941カップル。全体の15.3%

 

 

 となります。そして、10年前の2000年の調査では、

 

婚姻総数621,683件に対して、男性が7歳以上の年上は95,688カップル。全体の15.4%

 

 

 年の差婚の割合はまったく変わっていない、というのが紛れもない実態なのです。

 

ネタ元の某結婚相談所のコメントに愕然

 

 どうして、“10年で3倍”という実態と大きく乖離した数字がでてきたのでしょうか。

 

 もしや、くだんの結婚相談所が、なにか特別な施策をおこなって、10年間で年の差婚を3倍に激増させたのかもしれない。ならばその秘訣を知りたい、と考え、冒頭の記事に答えを求めると・・・

 

(年の差婚が激増した理由を問われた、当該結婚相談所の代表K氏コメント)

 

理由のひとつとして“20代男子の草食化”があります。好奇心が弱く遊び方もおとなしい20代男子に比べ、アラフォー男性は女性を楽しませる術に長(た)けていますから。

 

 

 これ一般論でしょう。かつ3倍に激増する理由として、あまりに説得力不足。

 

10年で3倍!40代男性と20代女性との結婚が激増、というニュースは本当か?結論はガセネタ

 

 まとめ

 

 先の厚生労働省の調査結果は、もっと有用なデーターを40代婚活中の男性に提示しています。それは、“40代男性の結婚件数は増加している”というもの。

 

 1990年と2013年を比べると、全体の婚姻件数が約25%減少している中、40代前半の男性の婚姻数は約2.5倍、40代後半の男性は約4倍も増加しているのです。

 

40代男性の初婚年齢は増加

 

 「40代で結婚」という同じ志を持つ同士は増加して、着実に成果をおさめています。次はあなたの番。根拠の怪しい話=年の差婚が10年で3倍!に惑わされるより、自身の婚活の成功する確率を3倍に高める努力をしたほうが得策だと思うのは私だけでしょうか。

 

 ただ闇雲に婚活するのではなく、40代男性のウィークポイントを打ち消す戦略のもと、継続的な努力をおこなえば道は必ず開けます。みなさん、頑張りましょうー

 

(参考記事)